阿賀町の暮らし

阿賀町暮らしネットの活動
阿賀町暮らしネットでは、さまざまなタイプのボランティア活動を行って、阿賀町の高齢者の生活を支援しています。
具体的には、(1) 定期的な見守りコールや困り事を電話で取り次ぐ「無償のボランティア活動」、(2) ボランティアができる範囲で高齢者の生活支援サービスを行う「有償ボランティア活動」、(3) 道路運送法に抵触しない範囲で送迎活動を行う「ボランティア送迎」です。
(1) 無償のボランティア活動
「ボランティア活動」とは、「自発的に(自らの意思に基づいて)」、「社会の役に立つ活動」をすることで、従来は、ボランティア活動は原則「無償」で行われていました。
阿賀町暮らしネットでも以前から「見守り訪問活動」を「無償」で行っていましたが、今年度から「電話を用いた高齢者の見守り・困り事の取り次ぎ」を無償のボランティア活動として行うことにしました。町の「テレビ電話」やスマホの「ライン電話」は、通話料が無料で利用できます。
使い方が分からない場合は支援やサポートができますので「阿賀町暮らしネット」、または町役場の「まちづくり観光課」までご連絡下さい。「まちづくり観光課」では、テレビ電話の現在の位置を、より使いやすい居間などに移設する際のサポートも行っています。
(2) 有償ボランティアとは
自発的に、社会の役に立つ活動をするボランティアは、従来は原則「無償」で行われていましたが、現在では、一定額の「謝礼」を受け取りながら活動する「有償ボランティア」という言葉が、一般の人にも広く認められています。
高齢化が進んだ日本社会では、住み慣れた地域で長く暮らし続けるために、高齢者の生活支援サービスの充実が必要です。
しかし、財政や人材の問題などから、必要な支援のすべてを公的なサービス(介護保険など)で満たすには無理があります。
また一方で、無償のボランティア活動を行おうとする人は限られているので、無償では人材の確保が難しいという問題があります。
そこで注目されているのが「有償ボランティア活動」です。
無償の支援では「恩恵(お恵み)」のイメージが強いので、利用者からは、多少の見返り(謝礼)を支払いながら支援を受ける方が、気が楽という声も多く聞かれます。
加えて、有償ボランティア活動の方が、サービスを提供するボランティアを集めやすいというメリットもあります。
有償ボランティアが受け取るのは「謝礼」であって、仕事に対する「報酬」ではないことを、しっかりと認識するのは重要です。しかし、そのことを明確に規定した法律はまだありません。
現状では「謝礼」が「報酬・賃金」と誤解されないように、受け取る「謝礼」の金額を低く(具体的には地域の最低賃金以下に)抑えながら活動しています。
利用者からは、安価で必要な支援を受けられるなら助かるという声が聞かれます。阿賀町暮らしネットが行う有償ボランティア活動は、高齢者の生活上の不便や不都合をサポートする「生活支援サービス」や、「スマホの使い方の個人講習」などです。
阿賀町暮らしネットの「有償ボランティア活動」の「謝礼」は、20分あたり200円(1時間で600円)が目安です。(ボランティアが利用者の家を訪問するのに必要なガソリン代を、有償ボランティアの謝礼に含めるかどうかは、利用者とボランティアが話し合って決めて下さい。阿賀町暮らしネットでは、有償ボランティアの謝礼は、利用者とボランティアの双方が納得できるものであれば良いと、基本的には考えています。)
「生活支援サービスを担う有償ボランティア活動」が、高齢者が安心して阿賀町で暮らすために重要であることを、多くの地域住民がしっかりと認識することが大切です。
またその一方では、「有償であってもボランティア活動」という範囲を明確にするために、立法または行政的な観点から、適切な措置を講じることが望まれています。
(3)ボランティア送迎について
面積が広く高齢化率が高い阿賀町には、「移動」に不便を感じる町民が数多くいて、住民ボランティアによる「送迎支援」が求められています。しかし、「ボランティア送迎」については特段の注意が必要です。お金を受け取りながら人を輸送すると、タクシーやバスと同じように「道路運送法による許可・登録が必要」とみなされる場合があるからです。
重要なことは、2018年3月30日に国土交通省から「道路運送法における許可又は登録を要しない運送」についての通達が出されていることです。
この通達では、タクシーやバスなどと違って「許可・登録が不要なケース」として、①利用者からの好意による「任意の謝礼」を受け取る場合、②利用者から受け取るのが、運転者が自宅から出発して自宅に戻ってくるまでの「ガソリン代」、高速道路料金、駐車料金のみに限られる場合があり、③「ガソリン代」とは別に、「任意の謝礼」や野菜などを受け取っても構わない、とされています。
つまり、「ガソリン代」と「任意の謝礼」を受け取ってボランティアが送迎しても、道路運送法上の許可・登録を行わずに合法的に活動ができるのです。
この点について阿賀町暮らしネットでは、国土交通省・北陸信越運輸局・新潟運輸支局の担当者にも確認をいただいています。ガソリン代を1㎞あたり20円とすることも特に問題はないとのことです。
ただし、注意が必要なのは「ボランティア送迎」で受け取る「任意の謝礼」とは、乗せてもらった利用者が「自発的に、好意から」お金を差し出す場合に限られていて、送迎者の側から謝礼の額を指定するのはできないということです。
この点については、一定の謝礼の金額をボランティアの側から呈示して活動する「有償ボランティア活動」とは異なります。
阿賀町暮らしネットでは「ボランティア送迎」の「謝礼」についてのお問い合わせには、「ガソリン代に加えて、1回あたり200~300円の謝礼をお支払い下さる場合が多いのですが、強制ではなく、あくまで利用者の好意と自発性に基づくものです」とお伝えしています。
これは、毎回決まった額の謝礼を受け取ることが制度として定められていると、道路運送法による許可・登録が必要とみなされてしまうためです。
なお、ガソリン代について言えば、「活動にかかった実費(この場合はガソリン代)」だけを受け取る場合は、「有償ボランティア活動」には含まれずに、「無償のボランティア活動」に分類されます。
阿賀町暮らしネットの「ボランティア送迎」は、「ガソリン代実費負担の(無償の)ボランティア活動」であり、たとえ「謝礼」をいただく場合が多くても、「有償ボランティア活動」には含まれません。
「送迎活動に必要な実費のガソリン代」として、阿賀町暮らしネットのボランティア送迎では、ボランティアが家を出てから家に戻るまでの走行距離に、1km当たり20円の計算でご負担いただいています。
実際には、ボランティア送迎者の自宅は津川地区内に多いので、同じく津川地区にお住まいの方が利用した場合に、ご負担いただく実費としての「往復のガソリン代」は、目的地によって、おおよそ以下のようになります(目的地までの「片道の距離」も記載しています)。
正確なガソリン代は、利用者とボランティアの住所によって変わりますので、あくまでおおよその目安ですが、参考にしてください。
①津川地区内なら片道の走行距離はおよそ5㎞として、往復のガソリン代は200円ほど、②三川の白崎地区など津川からの距離が片道10㎞ある場合は、往復のガソリン代は約400円、③町営診療所みかわまでは約15㎞なので、往復のガソリン代は600円程度、⑤鹿瀬の豊実地区など津川からの距離が片道20㎞ある場合は、往復のガソリン代は約800円、⑥五泉中央病院まではおよそ35㎞なので、往復のガソリン代は約1400円、⑦あがの市民病院まではおよそ38㎞なので、往復のガソリン代は約1520円、⑧新潟市民病院までは約53㎞なので、往復のガソリン代は2120円程度。
(4)送迎サービスは様々な目的で利用可能です
阿賀町暮らしネットでは、令和6年度(令和6年4月1日から令和7年3月31日)に、計366回の「ボランティア送迎」を行っています。
利用の目的は、通院(病院・診療所への送迎)が最も多いのですが、買い物(商店への送迎)も140回と数多くあります。その他にも、銀行・郵便局・役場、知人宅の訪問など、さまざまな目的で「阿賀町暮らしネットのボランティア送迎」を利用することができます。
「つきそい支援」が必要な時:
商店や銀行などへの送迎の際に、建物の中での「つきそい支援」が必要になる場合は、そのようなサポート活動は「ボランティア送迎」とは別の、「有償ボランティア」としてのサービスになります。その場合には、建物内のつきそい活動20分あたり200円を、「有償ボランティア活動への謝礼」として、ボランティア送迎のガソリン代・謝礼とは別に、追加でご負担いただきたいと存じます。
「待ち時間」がある場合:
遠方の病院・診療所への通院に「ボランティア送迎」を利用するに際には、本人が、診療・会計・薬の受け取りを行う間、「ボランティア送迎者は自分の車内で待機」する「待ち時間」が生じます。そのような場合には、待ち時間が1時間あたり300円程度の謝礼を、送迎のためのガソリン代・謝礼とは別に、追加でご負担いただきたいと存じます。一応の目安ですが、ご配慮のほどお願いいたします。
(5)送迎活動時の事故の保険について
ボランティア送迎の活動中に、万一交通事故が起こった場合の補償には、ボランティア運転者がご自身の車にかけている自動車保険で対応していただくことになります。
自動車保険の中の「対人賠償保険」は、「他人」を負傷または死亡させた場合に、法律上の損害賠償の負担を保証するものです。この保険で言う「他人」とは、歩行者、相手の車に乗っていた人や、ご自身の車に乗せていた第三者などで、運転者本人とその家族はこの保険の対象にならないので注意が必要です。しかし、「ボランティア送迎の利用者は対人賠償保険の対象」になりますので、対人賠償保険の保険金を使って治療をすることができます。
阿賀町暮らしネットでは、ボランティア送迎の担当者に、使用する車両に対して「無制限の対人賠償保険」の加入を推奨しています。
(附)自動車保険についての知識
(1)自動車保険の種類
自動車保険には、必ず加入しなければいけない自賠責保険の他に、任意保険として①対人賠償保険、②対物賠償保険、③搭乗者に対する保険、④車両保険があります。
(解説1)対人賠償保険(他人(*)を負傷または死亡させた場合の、法律上の損害賠償の負担を保証するもの)この保険で言う(*)他人とは、歩行者、相手の車に乗っていた人、ご自身の車に乗せていた第三者などで、運転者本人とその家族はこの保険の対象にならないので注意してください。ボランティア送迎の利用者は対人賠償保険の対象になります。
(解説2)対物賠償保険(事故で破損した物品について、法律上の損害賠償責任の負担を補償するもの)
(解説3)搭乗者に対する保険(対人賠償保険では対象にならない運転者本人や同乗する家族を補償するもの)同乗していた第三者であるボランティア送迎の利用者は、対人賠償保険の対象になりますが、搭乗者に対する保険をかけていると、利用者に対する補償として上乗せすることができます。なお、この保険には補償する金額によって、(A)搭乗者傷害保険(他の保険や、過失割合、損害賠償とは無関係に保険金が出ますが、支払われる保険金が定額になっているもの)と、(B)人身傷害補償保険(Aの搭乗者傷害保険と同じですが、一定の金額を限度にしながらも、実際の損害に応じた保険金が支払われるもの)があります。
(解説4)車両保険(事故で傷ついた、ご自身の車の修理代を補償するもの)
(2)阿賀町暮らしネットのボランティア送迎で利用できる保険
ボランティア送迎中の事故に対する補償については、ボランティア運転者がご自身の車にかけている自動車保険で対応していただくことになります。
阿賀町暮らしネットでは、①対人賠償保険は無制限の加入を推奨しています。②対物賠償保険は200万円以上の保険に加入することをお勧めしています。また、③搭乗者に対する保険はボランティア運転手の判断にお任せしていますが、利用者に対する補償として対人賠償保険に上乗せできますし、運転者ご自身に対する保険にもなるので、できれば加入しておくことが望ましいと考えます。④車両保険への加入は任意としています。